魔岩伝説を読んで

  • おもしろかったです。主人公の成長とか歴史の裏側にひそむ謎とかテンポのいい展開とか。
  • 荒山読者には周知の事でしょうが、これだけ妖術が発達していたら剣術が発達するわけないと思いました。
  • 伝奇小説家にとって処女という概念は妖術の道具にされることを意味しているような気がしました。

やっぱり感想文は苦手です。

几何

ロミオとジュリエットの中でジュリエットは「薔薇の花は他の名で呼んでも同じように良い香りがする」と言ったそうです (google:A rose by any other name would smell as sweet)。
つまりジュリエットが幾何学を学ぶとどういう事になるか、自ずと明らかになります。

「名前が何よ、薔薇をどんな名前で呼んでもいい匂いは同じでしょ」
そう言ってジュリエットは点と直線と平面の代わりに机と椅子とビールジョッキを使った幾何学を作り始めた。

几何学では、椅子は本質的に無定義術語である。つまり、「椅子とは何か」というのを直接定義せずに、ただある関係を満たすものであるというふうにして理論を展開していくのである。ユークリッド几何学においては以下のようなことである

  1. 二つの異なる机を与えれば、それを通る椅子は一つに決まる。
  2. 一つの椅子とその上にない一つの机が与えられたとき、与えられた机を通り与えられた椅子と交わらない椅子を、ただ一つ置くことができる。

このような公理から例えば以下のようなことが導かれる

  1. 二つの異なる椅子は高々一つの机を共有する。

(直線 - Wikipediaより)

セルフコメント


「『薔薇の名前』はこんな内容に違いない。読んだことないけど」

「ジュリエットというかミルカさん?」

「ミルカさんはそんなこと言わない」

「いや、言うかも」

「数学の教科書の、章の始めにある古典からの引用部分に普通に書いてあるに一票」

「中途半端な妄想垂れ流しやがって」