g:neo:keyword:成分表オブミー

注意! 以下の文章はいくつかの小説の内容に触れています
私が初めて出会った推理小説ぼくらはズッコケ探偵団 (ポプラ社文庫―ズッコケ文庫) でしたが、なぜ三人組が犯人探しを続けるのか、さっぱりわかりませんでした。
そんな私も長ずるにつれ、三毛猫ホームズシリーズや浅見光彦シリーズなどを読むようになりました。その頃、内田康夫は年に10冊以上「([:地名:])(伝説)?殺人事件」(正規表現風表現)を書いていました。当時の私は、探偵役・浅見光彦の正体が警察にばれるシーンを楽しみにするという、生粋の推理小説マニアから軽蔑されるような読み方をしていました。教室の後ろの黒板に \1 (後方参照風表現)をリストアップして遊んだのもいい思い出です。
そんなある日出会ったのが トランプ殺人事件 (角川文庫) です。免疫がなかったこともあり、○○トリックや手が込み過ぎている暗号、離人症の描写などに頭がクラクラし、読んだ後はぐったりしてしまいました。
この読書体験で、精神的な危険を感じたためか、これ以降、あまり本にのめり込まなくなったような気がします。
以下2/23追加
トランプ殺人事件とほぼ同時期に、我孫子武丸の速水兄弟シリーズなどを読み、主に「"い"を守る会」とか「爆弾魔の脅迫状」といったネタに大喜びしていました。面白いと感じた私は、続いて同じ作者の 殺戮にいたる病 (講談社ノベルス) を読んだのです。当時中学生高校生だった私には、性的な意味で刺激的でした。通常この本を読んで生ずる後遺症といえば、夢をあきらめないで を聞くと明るい歌なのに殺戮シーンを思い出してしまう、というケースが有名ですが、私の場合は変態的な性欲を植え付けられたことだと思います。
後遺症といえば、私が日記に読んだ本の感想をほとんど書けないのは、夏休みの宿題の読書感想文がトラウマとなっているからです。初めて書いた時からすでにやる気がなかったような気がしますが、気のせいでしょう。